放射能からママと子どもを守る【Q&A編】
食べ物に関する放射能Q&A
野菜は露地ものよりハウスもののほうが安全でしょうか?
比較的安全でしょう。ただ、ハウスで栽培していても、換気などによって外気と一緒に放射性物質が流れ込み、農作物が放射性物質を含むチリやホコリを浴びる可能性はあります。実際に、原子力発電所から離れた地域でハウス栽培されたほうれんそうからも、暫定規制値を超える放射性物質が検出されました。
こうしたことから、野菜の出荷制限などを行う場合は、しいたけなどを除いて、露地ものとハウスものの区別はせず、すべてを対象としています。2011年6月現在、大気への新たな放射性物質もれもなく、暫定規制値以下のところがほとんどですから、それほど神経質になる必要はないと思います。
食物繊維を多くとると、放射性物質の排泄を促すことができますか?
放射性物質のストロンチウム90の排泄には食物繊維が有効だという説があります。ストロンチウムという物質は、性質がカルシウムと似た物質で、食物繊維のアルギン酸と結合します。そのため、アルギン酸が消化管内に入ったストロンチウムと結びつき、その排泄を促すといわれています。アルギン酸は、昆布などの海藻に多く含まれています。昆布にはヨウ素も豊富であることから考えると、放射線の内部被ばくが心配されるときにはおすすめの食品といえるかもしれません。
また、りんごに含まれるアップルペクチンにはセシウム137の排泄を促す働きがあることが証明されています。
しかし放射性物質は、際限なく体内にたまっていくわけではありません。一定量以上は増えませんし、先に取り込んだ物質から減っていきます。食物繊維をたくさんとったからといって、排泄される放射性物質の量が驚異的に増えたり、体内から完全になくなるわけではありません。
小魚が危ないと聞きましたが、ほかの魚は大丈夫ですか?
放射性物質で汚染された水が海に流れ出ると、汚染は食物連鎖の順番で広がっていきます。まず、植物性プランクトンと動物性プランクトンが汚染され、それを餌にする小魚、さらにその小魚を餌にする大型の魚へと汚染は広がっていくのです。その意味では、小魚だけでなく、ほかの魚も大丈夫とはいえません。
しかし、漁場周辺の海水や、そこでとれる魚介類についても、放射性物質の検査を継続して行っています。もし、検査で暫定規制値を超えれば、出荷が制限されることになっています。それでも気になるという場合は、放射性物質がたまりやすい骨や頭、内臓を避け
て食べるとよいでしょう。