ママ友とのコミュニケーション、まずは自分がいま相手とどういう関係なのかを知ることが重要です
まずは左のアンケートに注目してください。ひとつめの、“ママ友とのコミュニケーションはうまくいっていますか?”という質問に対して、ママ100人のうち、6割以上が“とても良好”“良好”と答えています。“ふつう”と合わせると、なんと9割以上のママがママ友とのコミュニケーションに問題なし、という結論を出しているのがわかります。一見、ほとんどのママは、相手とのコミュニケーションに困っていないように見えますが、この結果を袰岩先生にぶつけてみると、意外な答えが返ってきました。
「まず率直な感想として、みなさんママ友とのつきあいにがんばってらっしゃるんだなぁと(笑)。約9割の人がそろいもそろって“とても良好”“良好”“ふつう”と答えた背景には、かなりの苦労と努力があるのではないでしょうか」先生が分析されているように、次の質問“ママ友との親密度によって言葉を選んでいますか?”では、ほぼ全員が“選んでいる”を選択しています。
「そうでしょうね。良好な関係は自然にできるわけではなく、日々の小さな言葉選びなどの気づかいによって成り立っていますから。お互いに気づかいができているからこそ、これだけの“問題がない”という意識が持てるのです。逆に問題なし派のママも常に努力しているわけですから、“うまくいっていない”と感じている少数派は、もう少し努力が必要かもしれません。まずはうまくいっているという人も実は努力しているんだという、現実を受け止めてください。努力をしているのに、うまくいかないと感じている人は、目指しているコミュニケーションのハードルがそもそも高すぎる可能性があります。
人によって求めるつきあい方は様々です。ママ友とは事務的なあいさつを交わすだけの関係でいたいと思う人は、最小限のコミュニケーションを考えるし、逆にママ友とはじっくりつきあいたいと思っている人は当然、ハードルの高いコミュニケーションを想定すると思います。自分が目指すコミュニケーションのレベルと、現状のレベルの差が大きければ大きいほど、コミュニケーションがうまくいっていない、という自己評価につながるのだと思います。現在、ママ友との関係に悩んでいらっしゃる人は、まず、目指したいコミュニケーションのハードルを少し下げてみるのもひとつの手ですね。
また、自分がこなせるコミュニケーションのレベルを見極めつつ、“親密度別”に相手と交わす言葉を使い分けることは非常に有効です。とかくママ友とは“仲よくしなければいけない”という思い込みが先走って、初めからやたらとなれなれしくしゃべったりして、失敗しがちです。“親密度”と聞いて、すぐ仲よくなろうとあせる必要はないのです。
そもそもママ友との関係というのは特殊なんですよね。たとえばこれが仕事仲間でしたら、仲がこじれたとしても、仕事に集中することにより、その状況をある程度やり過ごすことができます。しかしママ友と話をする機会が常にある、子育てが中心の生活の中では、逃げ場がないのが現実。だからこそ無理をせず、ゆっくりと関係を築くことを心がけてください。今回ご紹介している人間関係の4つのステップ、オフィシャル→プチ・オフィシャル→セミ・プライベート→プライベートと、各段階を踏むことが大切です。まずは自分がいま相手とどういう関係なのかを知ることが重要ですね。その関係性に見合った言葉、行動というものがありますから」