2007年2月に行った、gooベビーユーザーへのテレビ視聴アンケートの結果は以下グラフの通り。約7割の赤ちゃんが1日に1−2時間程度、テレビを視聴しているという結果が出ました。
今回、心理学者として『いないいないばあっ』の制作に携わる小林哲生先生に、番組中の先生の制作コーナーについてのコメントのほか、子どものテレビの視聴についてのアドバイスをいただきました。
小林先生から、gooべビーユーザーへのアドバイス
- profile
- 小林哲生先生
- NTTコミュニケーション科学基礎研究所、研究員。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、博士(学術)。専門は乳幼児心理学。
2005年4月から放映されている「とまとちゃん」のコーナー。トマトが1つずつボールの中に隠れ、そこに何個あるかを問うコンテンツ。生後5カ月齢以降を対象。
現在テレビは、赤ちゃんの生活の一部になりつつあります。今回のgooベビー・アンケートの結果では、約7割の赤ちゃんが1日に1−2時間程度、テレビを視聴していました。私の研究所で行った調査でも、12−18カ月齢の赤ちゃん(330名、2006年関西地区で実施)がテレビを見る割合は、約9割。そして、約7割が1日に平均1−2時間程度テレビを視聴していました。このように、テレビは赤ちゃんにとって重要なメディアであり、テレビのコンテンツがどうあるべきかについては、慎重に考えていく必要があるものと思われます。
私はここ数年、心理学者という立場から『いないいないばぁっ』の番組制作のお手伝いをしています。私の役割は、赤ちゃんが理解可能であると科学的に証明された内容を番組コンテンツに生かしてもらうことです。私が関わったコンテンツのひとつが、「とまとちゃん」です。これは、数の認知を促すような映像コンテンツになっており、私の研究成果をもとに制作されました。科学的知見から番組コンテンツへと応用した一例です。
私が心理学者として特に意識しているのは、赤ちゃんにとって高度で複雑すぎる映像や超早期教育に荷担するような内容をできる限り排除し、彼らの理解レベルの範囲内で知的好奇心を促進させたいということです。そして、こどもの発達をゆるやかに後押しするコンテンツになるよう、いろんなアイディアを提案しています。
親からの語りかけが容易にできるように、コーナーの一部は、音響効果を極力抑えた映像になっています。赤ちゃんにテレビを見せるのはよくないと主張するお医者さんもいますが、親が意識的にコミュニケーションをとるようにすれば(つまり、テレビに子守りをさせないように心がければ)問題はありません。『いないいないばあっ』を通じて、皆さんの育児がますます楽しくなることを期待しています。