熱性けいれん

Part1全身の病気編 ■熱が主症状の病気

熱性けいれん

はしかや突発性発疹などの感染症にかかって、熱が上がりかけたときによく起こるのが特徴。
けいれんの発作は1~3分程度。
生後6カ月~3才に多く、6才を過ぎるとほとんど見られません。
一過性で後遺症もありませんが、再発を繰り返すときには予防的な意味で抗てんかん剤を服用することもあります。

どんな病気?

赤ちゃんや幼児が急に熱を出したときや高熱のあるときに、全身がガタガタふるえてけいれんを起こし、意識を失うのが熱性けいれん。かぜやはしか、突発性発疹などの感染症にかかって熱が上がりかけたときによく起きるのが特徴です。生後6カ月から5才くらいの間に起こりやすく、一度しか起こさない子もいれば、発熱のたびに再発を繰り返す子もいます。親やその子のきょうだい、おじ、おば、いとこなどが子どものころに熱性けいれんを起こしたことがあると、その子も熱性けいれんを起こしやすい傾向があります。

初めて起こしたときは医師の診察を

熱性けいれんは、たいていは一過性のもの。自然におさまり、後遺症の心配もありませんが、ほんとうに熱性けいれんかどうか確かめる必要があるので、初めてけいれんを起こしたときは必ず受診し、観察したことの報告をします。
また、次のような症状のときにはてんかんやほかの脳の病気の可能性もあるので、すぐに病院に行き、診察や脳波検査を受けてください。
・けいれんが10分以上続いた
・けいれんの様子が左右非対称
・1日に2回以上起こした
・6才以上で起こした
・熱がないのに起こした

ケアは?

熱性けいれん

初めてけいれんを起こしたときにはついあわててしまいますが、大声で名前を呼んだり、体を揺するのはダメ。また、口の中にスプーンや割り箸、ママの指を入れるのはタブー。かえって口の中を傷つけたり、かまれてしまう危険性があります。口の中に吐いたものがないことを確かめたあと、お母さんは落ち着いて、次のことを確認しましょう。

1)衣類をゆるめ、顔は横向きに

ひきつけを起こしたら、硬直した体を衣類で締めつけないように、首まわりや胸元のボタンをはずし、衣類をゆるめます。また、けいれんで吐くこともあるので、吐いたものが気管に詰まらないように、赤ちゃんの顔を横向きにします。

2)けいれんの時間をはかる

けいれんが始まったら時間を確認し、10分以上続くときには至急病院へ向かいます。

3)熱をはかる

熱性けいれんは一般的に38度以上の熱を伴います。熱がないのにひきつけたときには、急いで病院へ。

4)けいれんの様子を見る

体の突っ張り方やふるえ方が左右対称かどうかをチェック。けいれんが左右どちらかだけだったり、一方からだんだんと広がっていくようなときには至急病院へ。

5)おさまったら全身状態をチェック

けいれんがおさまったら、顔色や目の動き、呼吸の様子、手足の状態など、全身状態を確認します。再発防止のため、薄着にして、わきの下や足のつけ根、首筋などを冷やします。また、意識がないときはすぐ病院へ連れていきます。

今後の対策も相談しておきましょう

ひきつけがおさまって受診するときには、今後熱が出たときの対応についても相談しておくと安心。次に高熱が出たときのために、けいれん止めの座薬が処方されることが多いようです。
何度もけいれんを繰り返すときには、予防のために2~3年くらい抗てんかん剤を服用するケースも。

読者の体験

突発性発疹の高熱で、急に白目をむいてひきつけてしまって

妃那ちゃん(当時1才)・美樹ママ
1日目 昼間は元気だったのに、夜急に39度の熱。夜間診療センターを受診、かぜと言われて解熱剤の座薬とかぜ薬のシロップをもらう。
2日目 体温39度。解熱剤も効かず、寝ていてもつらそう。笑わないし、泣かない。ただぐったりと寝転がっているだけ。おばあちゃんが抱きかかえたとき、急にひきつけを起こす。手を上に上げたまま体をピンと突っ張らせ、白目をむいたままピクンピクンとけいれん。あわてて病院に向かうが、その途中でやっと泣きだし、一安心。手と足を一生懸命さすってあげる。病院で、熱性けいれんと言われ、しばらく様子を見てもらう。2時間後に帰宅。
3日目 昨日にくらべて元気が出てきた。けいれん止めの座薬は1日1回。熱は38・5~38度だが、まだなんとなくぼんやりしていて笑わないので不安。
4日目 やっと熱が下がってきて、顔に赤い発疹が出始める。
6日目 発疹が全身に広がる。
6日目 発疹がピーク。
7日目 発疹が消える。

ママからのコメント
突発性発疹の高熱がきっかけでひきつけてしまいました。突発性発疹自体は軽い病気だと考えていたのでびっくりです。けいれんは初めてだったので、私もあわててしまいました。もっと落ち着いて行動できればよかったのですが……。一度けいれんを起こした子は再発しやすいと聞き、熱を出すたびにハラハラしてしまいます。

FromDoctor 6才くらいまでは繰り返すことも少なくありません

突発性発疹で初めての発熱を経験する子も多く、妃那ちゃんのようなケースも多いのです。熱性けいれんを経験した子では、次に高熱が出たときにも起こす可能性がありますが、6才過ぎると発熱に対して耐性がついて、熱性けいれんはほとんど見られなくなります。

ひきつけてしまったのは、あたためすぎたのが原因?

悟くん(当時1才1カ月)・香ママ
1日目 夕方、なんとなく元気がなかったけど、食欲もあるし、熱もはからずにそのまま。夜10時過ぎに熱っぽいので検温すると39・2度!すぐに夜間救急へ。運悪く、小児科のドクターが不在で、私が子どものころにひきつけた経験があると話したのに、処方された薬は解熱剤の座薬と抗生物質の内服薬だけ。帰宅してからも熱が下がらず、悪寒があるようなので、とにかく毛布をかけてあたたかくした。
2日目 日付が変わったころ、ぐずりながらもウトウト眠る。氷枕で頭を冷やすほか、わきの下なども冷やすが、熱は下がらない。深夜2時、突然「わー」と騒いだと思ったら、ひきつける。最初の10秒くらいは、わが子と時計を見くらべてひきつけの時間をはかっていたけれど、やっぱり冷静ではいられなくなって救急車を呼ぶ。ひきつけは1分ほどでおさまったが、ぐったりして顔色も真っ青。救急車で医大へ。このとき体温40・1度。医大では、念のためにと点滴を受け、けいれん止めの座薬と解熱剤の座薬を投与される。
3日目 朝にはすっかり熱も下がり、少し発疹が出る。

ママからのコメント
高熱が出ているときに毛布をかけたりしてあたためすぎたのがよくなかったと、あとで看護婦さんに聞き、すっごく反省しました。熱が出るたびにまたひきつけるのではと不安ですが、この1カ月後の突発性発疹のときには熱性けいれんを起こさずにすみました。

FromDoctor 身内に熱性けいれん経験者がいると、熱を出したときには要注意

熱に弱い体質はある程度遺伝するので、両親やきょうだいが熱性けいれんの経験者の場合、赤ちゃんもハイリスク。高熱が出た場合には、十分気をつけてあげましょう。また、看護婦さんの指摘どおり、高熱が出ているときにさらにあたためると、体内に熱がこもってけいれんの原因になります。熱が上がりきったら1枚少なめを心がけて。

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