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完全保存版

Part1 全身の病気編
■熱が主症状の病気 |
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はしか
せきやくしゃみ、鼻水などかぜに似た症状で始まりますが、高熱が3〜5日ほど続き、白いけし粒のような口内疹ができ、1日遅れて赤い発疹が顔やのどから全身に広がります。
体力の消耗もはげしく、肺炎や脳炎などの二次感染も起きやすいため、乳幼児がかかると重い病気。
1才を過ぎたら予防接種を。 |
かつてはだれもが一度はかかる病気としてよく知られていた、伝染力の強い病気です。乳幼児は比較的重症になりやすいので注意が必要です。
原因は麻疹ウイルスで、生まれてから6カ月ごろまでは母親からもらった抗体があるので、まず感染することはありません。抗体は生後10カ月前後から減少してきて、このころから感染の可能性も出てきます。一般に、かかりやすいのは2〜6才の時期です。
かぜに似た症状で始まります
せきやくしゃみから飛び散る飛沫感染で、潜伏期間は10〜14日前後。発病後5日〜1週間くらいからは中耳炎や肺炎を合併することもあります。ごくまれですが、脳炎を併発すると致命率も高く、マヒや知能障害が残る危険もあります。
38度以上の発熱や鼻水、せきなどのかぜ症状から始まり、熱は3〜4日続きます。4日目になると目が充血し、目やにが出たり、口の中が真っ赤になって荒れてきます。口の中を見ると、ほおの内側の粘膜には小さな口内炎のような粟粒大の灰白色のポツポツが数個〜数十個あらわれます。これをコプリック斑といい、はしか特有の症状。はしかの早期診断に役立ちます。
3〜4日続いた熱はいったん下がりかけますが、半日か1日で再び上がり始めます。このころから顔や首、胸のあたりにこまかい、ちょっと盛り上がった紅斑と呼ばれる赤い発疹があらわれます。発疹が全身に広がるころには、隣り合った発疹同士がくっついて大きくなり、大小さまざまな発疹がまじって皮膚がまだらになります。
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いちばん苦しいのは、発症後4〜6日目ごろ。口の中の荒れもピークになり、顔がはれ、はげしいせきで赤ちゃんはぐったりします。ふつうに経過すれば7日目には熱も下がり、発疹も色あせて黒ずんでくるはず。せきはしばらく残りますが、日を追 って全身状態はよくなり、食欲も出てきます。
1才過ぎたら予防接種を
はしかはその昔「命さだめ」とも呼ばれていました。数こそ減ったものの、いまでも赤ちゃんや老人、基礎疾患のある人などははしかで死亡することもあります。予防としていちばん有効なのは予防接種ですから、1才を過ぎたらぜひ受けておきまし ょう。保育園に通っている赤ちゃんは、1才前の接種もすすめられます(この場合は有料)。母親の抗体が少しでも残っている時期にワクチンを接種すると、ワクチンウイルスが中和されて効力が低下する可能性があるため、早期のワクチン接種例では、1才過ぎにもう一度追加のワクチンを接種します。
また、きょうだいやいっしょに遊んでいる子がはしかにかかっていた場合、ほぼ確実に感染していると考えたほうがよく、発症する前であれば予防的にガンマグロブリンを注射することがあります。ガンマグロブリンは大人の血液中の血清から、はしかなどに対する免疫体だけを取り出した免疫抑制剤。これを感染後6日目ぐらいまでに接種すると、発症を防いだり、かかっても軽くすませることができます。しかしその効果は1カ月程度しか続かないので、かからなくてすんだ場合でも、終生免疫を作るために改めてはしかの予防接種を受ける必要があります。
ウイルスが原因の病気なので、有効な薬はまだ開発されていません。そのため治療もかぜと同じ、対症療法が中心になります。中耳炎や肺炎を予防するため、抗生物質も用います。全身状態が悪いときは入院することもあります。完全に治るまで10日〜2週間ほどかかることが多いようです。その間は様子をよく観察しながら、ていねいなケアを。
また、熱が下がってからも3日くらいは人にうつしてしまう可能性があるので、外出を避け、ほかの子どもと接触しないこと。また、はしかのあとはかなり体力を消耗していてほかの感染症にかかりやすいので、すっかり元気になるまでは無理を慎み、なるべく静かにすごしましょう。 |
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脱水症状の一歩手前で点滴を受けました
亜純ちゃん(当時8カ月)・亜紀子ママ
| 1日目 |
深夜3時ごろ突然泣きだし、熱っぽいので体温をはかると38・5度。ずっと泣き続けるので、朝イチで病院へ。40度あった熱が、処方された解熱剤で38度台に下がる。 |
| 2日目 |
機嫌はいいが、熱は38度台のまま。下痢が始まる。 |
| 3日目 |
突然37度まで熱が下がる。機嫌もいい。 |
| 4日目 |
朝、39度の高熱とともに発疹が出る。病院ではしかと診断される。 |
| 5日目 |
朝からミルクを吐き、水分を全く受けつけないので、朝7時に救急外来に行き、3時間かけてブドウ糖の点滴。 |
| 6〜7日目 |
水分補給のため、1時間おきに40危「困張潺襯・」 |
| 8日目 |
発疹が茶色くなる。発疹が消える。 |
| 14日目 |
下痢も止まって完治。 |
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ママからのコメント
はしかがやっと治ったと思ったら、この1週間後に感染症にかかって発熱&発疹が出ました。抵抗力の落ちた病後は、注意が必要ですね。 |
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軽くすんだのはお母さんの抗体が残っているから
昔からはしかは「命さだめ」といわれるほどこわい病気ですが、亜純ちゃんが比較的軽くすんだのは、まだ8カ月でお母さんからもらった抗体が残っていたため。また、お母さんのコメントどおり、病後は体力が落ちているのでほかの病気をもらわないよう注意して。 |
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はしかの予防接種で、はしかにかかっちゃった!
璃子ちゃん(当時1才2カ月)こっこちゃんのママ
| 9日前 |
体温37・2度。総合病院の小児科で、麻疹の予防接種を受ける。元気いっぱいだし、入浴もOKと言われておふろにも入る。 |
| 1日目 |
朝、体が熱いなと思って体温をはかると39度。食欲はあるが、機嫌が悪い。小児科に行くとかぜだろうと言われて抗生剤の内服薬をもらう。夕方、解熱剤の座薬を使う。 |
| 2日目 |
深夜39・8度の高熱が出て、解熱剤を使用。熱が下がって朝までぐっすり眠るが、朝起きてみると、おなかや下半身、背中に赤い発疹がびっしり出ている。特にかゆがる様子はないが、とにかく機嫌が悪い。せきや鼻水といった症状はない。食欲もなく、イオン飲料しか受けつけない。小児科に行くと、はしかかもしれないし、ほかの病気も考えられるため血液検査を受ける。結果は異常なし。 |
| 3日目 |
発疹が全身にびっしり広がる。熱は37度台まで下がったが、相変わらず食欲なし。病院に行くと、やっぱりはしかとのこと。予防接種後、こんな症状が出ることは決して珍しくないと言われ、経過観察。 |
| 4日目 |
食欲ややアップ。 |
| 6日目 |
発疹が半分消え、保育園の登園許可も出る。 |
| 7日目 |
発疹はほとんど消える。あとも残らずきれいになってよかった。
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ママからのコメント
予防接種で実際にはしかにかかってしまうなんて驚きです。発疹も高熱もすぐ消え、軽くすんでよかった! |
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予防接種の副反応の一種で、ふつうよりも軽くすみます
予防接種というのはその病気に軽くかかって免疫をつけるわけですから、ときどきこんなふうに実際その病気にかかってしまうこともあります。でも、その病気にふつうにかかるよりも、とても軽くすむのが大きな特徴。璃子ちゃんも、高熱やしんどさがそれほど長く続かなくてよかったですね。 |
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