水ぼうそう

Part2全身の病気編 ■発疹の出る病気

水ぼうそう

水痘ウイルスによる伝染力の非常に強い病気。
赤い米粒大の発疹が出て、やがて一粒ごとの水疱になり、かゆみが出てくるのが特徴です。
発熱とほぼ同時に発疹が出ます。
発疹の出始めはおなかやおしり、髪の生えぎわ近くに出ることが多い。
発疹はかゆみがあるため、かきこわして化膿させないように注意して。

どんな病気?

水ぼうそうは9才くらいまでの間にほとんどの子どもがかかる、大変伝染力の強い病気で、きょうだい間ではまず感染してしまいます。最もかかりやすいのが3~7才のとき。原因は水痘ウイルスで、月齢の低いうちは母体からもらった免疫を持っていますが、この免疫力は弱いため、生まれたばかりの赤ちゃんでもかかる可能性があります。一般的に多いのは、幼稚園や保育所などでの集団感染です。

発疹→水ぶくれ→膿疱→かさぶたへと変化します

特徴は、強いかゆみのある発疹が出ること。熱は高く出ることも、全く出ないこともありますが、まず赤い米粒大の発疹が1つ2つあらわれることから始まり、半日から翌日までに全身にあらわれ、早く出た発疹からしだいにプチプチと水を持った水疱へと変化し、その後1~2日で膿疱(うみのような白っぽい濁った液を持つ発疹)へ変わります。赤い発疹は虫刺されにも似ているので、水疱ができて初めて病気に気づくケースも。
発疹は胸や背中、おなかなどにバラバラと出始めますが、しだいに顔、手足、手のひらや足の裏、口の中、髪の毛の中、陰部にまで広がっていきます。発疹はかゆみが強いため、かなり機嫌が悪くなります。
3~4日たつと、水疱は乾いて黒いかさぶたになり、かゆみもおさまっていきます。かさぶたが取れると皮膚の色素が多少抜けたようなあとが残りますが、成長するに従ってだんだんと目立たなくなります。
感染から症状が出るまでの潜伏期間は約2週間。うつりやすいのは発疹の出る1~2日前から、発疹がかさぶたになるまでの間です。ただし、保育園などの集団生活に戻るときは医師の登園許可が必要です。

予防接種は?

これらの病気で大切なのは、早期発見と早期治療です。高熱が続いたり、嘔吐、機嫌が悪くてぐずりっぱなしなどの症状が見られたら、すぐ小児科を受診しましょう。

健康な赤ちゃんにとって、水ぼうそうはそれほどこわい病気ではありません。でも、先天性の免疫不全の子や、腎臓の病気などで副腎皮質ホルモンや免疫抑制剤を使っている子の場合は要注意。主治医に相談のうえ、予防接種を受けておくべきでしょう。もちろん、健康な子でも予防接種を受けることはできます。任意接種なので、費用は自費。

水痘ワクチンは毒素を弱めたワクチンなので、接種を受けた子でも感染することがまれにあります。しかし、予防接種を受けておけば、かかっても軽くすみます。

ケアは?

発疹がかさぶたになるまでは安静にして休むこと。熱が出なければ全身状態はわりとよく、比較的元気ですが、口の中にも発疹ができるため、食欲が落ちることもあります。しみなくて消化のよいメニューを用意してあげましょう。
発疹はかゆみが強いので、かきこわさないように注意します。小児科ではかゆみを抑えるための軟膏、すでに化膿してしまった場合は抗生物質入りの軟膏や飲み薬、抗ヒスタミン剤などを併用します。
水ぼうそうの熱を下げるために解熱剤としてアスピリンを使うと肝臓障害や強い意識障害を起こすライ症候群を起こすことがあるので、解熱剤は必ず医師に処方されたものを使いましょう。
また、ウイルス性疾患のうち、特効薬があるのが水ぼうそう。アシクロビル(商品名・ゾビラックス)という抗ウイルス剤で、これを初期のうちに飲むと、発疹や発熱をある程度抑えることができます。

読者の体験

虫刺されに見えたプツプツが水疱へ変化していきました

渚ちゃん(当時5カ月)・香ママ
1日目 夕方、背中に赤いプツプツを発見。虫刺されか、かぶれかわからず、様子を見る。
2日目 頭髪の中やおなかにまでプツプツがふえている。朝イチで小児科を受診。赤いプツプツが水疱になっていたので、水ぼうそうと診断。塗り薬と解熱剤の座薬をもらう。機嫌もよく、食欲もある。体温37度。
3日目 朝、晩と38・5度を超す熱が出たので、解熱剤を使用。水疱も手足に広がり、つぶれたところがクレーター状になる。機嫌が悪い。
4日目 体温38度後半。寝ないしぐずる。解熱剤を使用。水疱はふえず、かさぶたと水疱、赤い発疹が入りまじる状態。
5日目 やっと体温が37度台になり、食欲も戻る。久々の笑顔にホッと一安心。2日ぶりにおふろに入れる。
6日目 この日はまたぐずって寝ない。かさぶたがかゆくて、夜中ずっと泣いている。病院でかゆみ止めの飲み薬をもらう。食欲はあるが、一日じゅうぐずぐず。
7日目 平熱に戻り、夜もぐっすり寝てくれるようになる。おふろに入るたび、かさぶたがふやけてポロポロ取れていく。全部取れてきれいになるまで、3週間ほどかかった。

ママからのコメント
最初、母親からもらった免疫があるので5カ月では水ぼうそうにはかからないと言われたのですが、やっぱり水ぼうそう。低月齢で、自分でかきこわさなかったのはよかったのかも。

FromDoctor 虫刺されのような発疹から始まるので、よく観察して

水ぼうそうの最初の発疹は、プクッと赤いので虫刺されと間違えやすいようです。でも、半日以内に水ぶくれに変化し、その後1~2日で水を持った白っぽい発疹に、4~5日で黒っぽいかさぶたへと変化します。熱が下がればシャワーはOKですが、おふろはすべてかさぶたになってからがよいでしょう。

おしりまわりやおちんちんにびっしりと発疹ができてしまって

恭佑くん(当時7カ月)・裕子ママ
1日前首から背中にかけての発疹を発見。2週間ほど前からかぜっぽくて数回病院にも行っていたし、もともと湿疹の出やすい体質だが、なんとなくいつもと違う気がする。
2日目 きのうよりも発疹がふえている。小児科で水ぼうそうと診断。塗り薬と内服薬をもらう。熱は37度程度。食欲もある。
3~5日目 最初の発疹がかさぶたになっていく。おしりまわりとおちんちんは、おむつで蒸れるのか、とくに発疹が多い。1日数回塗り薬を塗るが、よく動き回るので、塗っても塗っても取れてしまって大変。熱は37度前半。少しせきと鼻水が出るが、食欲もあり元気。
6日目 水ぼうそうはよくなってきているが、せきと鼻水が出るので小児科で薬をもらう。
7~8日目 いたって元気。少しずつかさぶたも取れてきれいになっていく。おふろにも入る。
9日目 平熱に戻り、体調も元どおり。医師からも完治したと言われる。

ママからのコメント
きょうだいもいないし、まさかこんなに早く水ぼうそうにかかるとは思っていませんでしたが、2週間前の小児科通いでうつったのかも……。熱もあまり高くなく、かゆみも少なくて軽くすんだほうだと思います。夏の暑い時期じゃなかったことも幸いでした。発疹は、胸のところに1つだけ大きめのあとが残りそうですが、心配していた顔やおしり、おちんちんまわりはキレイに元どおりです。

FromDoctor 水疱は全身に出ますし、場所によってはひどくなることも

水ぼうそうの発疹は、最初はおなかやおしり、髪の生えぎわに出ることが多いのですが、その後全身に広がっていきます。恭佑くんのようにおしりやおちんちんのまわりにも出やすいのですが、おむつをしている場合、そうした場所の発疹はひどくなることも。処方された薬をていねいに塗ってケアしてあげましょう。

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