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 ベビー > 赤ちゃん(0-2才) > 3才までの病気百科
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3才までの病気百科

Part5 局所の病気
■肌のトラブル
赤ちゃんの肌はとてもデリケート。ちょっとした刺激でトラブルを起こしやすいものです。そんな肌の状態は、赤ちゃんの健康状態のあらわれでもあります。日ごろから肌の状態をチェックしましょう。
アトピー性皮膚炎
脂漏性湿疹と似ていますが、ひじや足首の関節部分にできたり、耳切れと言われる耳のつけ根がただれて切れたような状態になるなどの特徴があります。

どんな病気?

 アトピー性皮膚炎は子どもに多い皮膚の病気で、アトピー体質、あるいはアトピーの素因を持っているところに、さまざまな刺激が加わって症状が出てきます。
 湿疹は強いかゆみが持続し、かくことによって悪化していきます。本人に食物アレルギーやダニアレルギーがあることが多く、また両親やきょうだいにもゼンソクやアトピー、花粉症などのアレルギー体質がある場合が多いようです。

季節や年齢によって症状が違ってきます
 アトピー性皮膚炎の症状は年齢によって違います。それは年齢によって皮脂の分泌が異なるためで、生後2〜3カ月ごろから1才ごろまでの乳児アトピー性皮膚炎は、顔や頭、耳などにジクジクとした湿疹が出ます。これらの症状は脂漏性湿疹とよく似ていますが、アトピー性皮膚炎の場合は、ひじや足首などの関節の部分に湿疹が出たり、耳切れといって耳のつけ根がただれて切れたような症状が、特徴的です。  2〜10才ごろは、手足の関節の内側や首、耳たぶなどにカサカサと乾燥した鳥肌のような湿疹が出ます。この時期のアトピー性皮膚炎を幼小児アトピー性皮膚炎といいます。
 また季節の影響も受けます。夏場は皮膚の化膿や汗、虫刺されによる刺激でジクジクしやすく、冬場は空気の乾燥によって、カサカサし、かゆみも強くなります。アトピー性皮膚炎の場合、特に冬場に悪化することが多いようです。

ケアは?

 アトピー性皮膚炎は1才前に発症することが多く、0〜1才までは食物アレルギーが、症状をより悪化させる原因になることがあります。原因になる食物として、0才では卵、牛乳、小麦、大豆などが代表的です。ただし、食物アレルギーとアトピー性皮膚炎は決してイコールではありません。疑いがある場合は、小児科か皮膚科で血液検査だけでなく、皮膚で食物アレルギーの検査を受けて、医師の指示に従いましょう。やみくもな食事制限は、栄養障害を起こす危険性もあるので、決して素人判断はしないことが大切です。

皮膚を清潔に保ち、薬を正しく塗る、が基本です
 医師によるアレルギーテストの結果、アトピー性皮膚炎と食物アレルギーの関与があり、原因となる食物がはっきりし、除去する必要があると判断された場合は、その食物を食べないようにします。そして、処方された薬を正しく塗ることが大切。ステロイド剤に対する恐怖心を持つお母さんも多いようですが、ひどいアトピーなら、ある程度症状が軽快するまで使用し、その後は副作用のない薬にかえるなどの治療法もあるので、神経質になる必要はありません。
 また肌の清潔を保つことも大切です。ジクジクした湿疹は無香料で殺菌力の強いせっけんで、乾燥した湿疹なら脂分を取りすぎない、弱いせっけんを使って、強くこするのではなく、やわらかいガーゼや手のひらでやさしく洗って、皮膚の汚れを落としてあげましょう。
 アトピー性皮膚炎は体質なので、長期にわたる治療が必要です。でも7〜8割は思春期には治ります。あせって極端な治療に走らず、気長にケアを続けましょう。

読者の体験

あせもだと思っていたらアトピーと診断されて
海太くん(当時1カ月)・朱美ママ
1日目 両ほおに赤い発疹。あせもと思い、ぬれガーゼでふく。
2〜6日目 1カ月健診で「あせも」と診断。ジベンザックという非ステロイドの薬をもらう。でも両ほおがかさついてくる。
7日目 耳たぶや耳のつけ根もカサカサしてきたので、皮膚科へ。「アトピー」との診断。コルテスという軟膏と、亜鉛華軟膏をもらう。
8〜11日目 きれいになったので、軟膏をやめる。
13日目 軟膏をやめたとたんに湿疹が。赤くカサついている。
そっれから約2カ月 軟膏をやめると湿疹が出るの繰り返し。
その後 薬を塗らなくても4〜5日はきれいなほおに。おふろ上がりに白色ワセリンを塗って保湿。ワセリンのケアで乾燥したときにほおが少し赤くなる程度になった。
ママからのコメント
 皮膚のトラブルには常につめを短くするのが鉄則ですね。初夏でも保湿ケアは大事だと実感しました。

From Doctor
ステロイド剤の入っていない保湿剤入り軟膏でケアを
 アトピー性皮膚炎と診断されたようですが、アトピー性皮膚炎の場合、顔の湿疹だけではなく、ひじやひざの裏など、全身に症状が出るのが普通です。現段階では、乳児湿疹と判断するのが妥当だと思います。乾燥肌のようなので、ワセリンでケアをするのはいいでしょう。それでもかさつくようなら、ステロイド剤の入っていない、保湿剤入りの軟膏を処方してもらって使うといいでしょう

耳のつけ根がジクジクして、黄色い汁がふいてもふいても出てくる
美穂ちゃん(当時2カ月)・絵理ママ
1日目 両方の耳のつけ根がジクジク。アンダームをつける。
14日目 ジクジクがひどくて黄色い汁が。皮膚科へ。「乳児性湿疹」という診断。亜鉛華軟膏を処方される。が、悪化。
15日目 かなり悪化したため、薬をアンダームに戻す。耳からの黄色い汁で服のえり元も黄色く汚れる。汁はふいてもふいてもどんどん出てくる。
24日目 知り合いに「アトピー性皮膚炎では」と言われ、そのアドバイスで6倍希釈のイソジンで消毒、リンデロンをつける。
25日目 少し回復。
26日目 耳切れはあるが、黄色い汁は出てこない。リンデロンを白色ワセリンにする。
27日目 汁は出るが、黄色くない。白色ワセリンと消毒。
28日目 汁が、ふいてもふいてもどんどん出てくる。小児科へ。イソジン消毒と、リンデロン、KS、アンダーム、テラマイシンを処方される。消毒は毎日、症状がひどいときはステロイド剤、軽いときは非ステロイド剤をつけるよう言われる。また母乳だったため、私の食事から、卵、牛乳、大豆などを除去するように言われる。
約2カ月後 パッチテスト。卵白、牛乳、枝豆、小豆、じゃがいも、えび、ハウスダストのアレルギーが判明。これらを除去して、耳がジクジクしたら消毒をして、薬を塗ることを続ける。
ママからのコメント
 私の食事からアレルゲンを除去したら、ほとんど薬を塗ることもなくなってきました。

From Doctor
いろいろな要因が重なって、脂漏性湿疹が悪化したのかも
 美穂ちゃんも、アトピー性皮膚炎というより、脂漏性湿疹に細菌が感染して悪化したのではないでしょうか。最初の治療で悪化したのは、亜鉛華軟膏だけでは不十分だったから。テストの結果、アレルギーがあることがわかったので、アトピー性皮膚炎になる可能性のある乳児湿疹ですね。今後もアレルゲンの除去は続けてください。


>>肌のトラブル
アトピー性皮膚炎とびひ水いぼおむつかぶれカンジタ性皮膚炎虫刺されいぼ接触性皮膚炎脂漏性皮膚炎

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