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完全保存版

Part5 局所の病気
■肌のトラブル |
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とびひ
虫刺されやアトピー性皮膚炎をかきこわしたところに、化膿菌がついて起きる炎症。
かゆみが強く、かくとどんどん広がっていきます。 |
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正式には「伝染性膿痂疹」といい、黄色ブドウ球菌や溶血性連鎖球菌(溶連菌)といった細菌が肌の傷に感染して起こります。
黄色ブドウ球菌は扁桃炎の原因にもなる菌で、どこにでもいます。この菌が健康な皮膚についても何の症状も起こしませんが、虫刺されやケガでできた傷、アトピー性皮膚炎などをかいてできた傷などにつくと、そこから感染して、化膿させます。
最初はうみを持った水疱ができ、すぐにつぶれてジュクジュクとした汁を持つようになります。かゆみが強く、そこをかいた手でほかの部分をかくと、手についた菌が次々とついて広がっていきます。本人だけでなく、きょうだいなど周りの人にも感染していきます。
まれに黄色ブドウ球菌の持つ毒素が全身に回って、全身の皮膚が真っ赤になり、やけどのように皮膚がはがれるなどの、はげしい症状が出る場合があり、このときは入院治療が必要になります。また、生後間もない赤ちゃんがとびひにかかると、敗血症や肺炎などを併発する場合があるので、注意が必要です。 |
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軽い場合は、患部を消毒して、皮膚科で処方された抗生物質の入った軟膏を塗ります。全身に広がっていたり、ジュクジュクがひどい場合は、さらに抗生物質の内服薬が処方されます。抗生物質は、効果が十分に出て細菌が完全に死滅するまで時間がかかるため、医師に言われた期間は必ず飲み続けること。途中でやめてしまうと、すぐに再発して治るまでに時間がかかります。
また、入浴は最低でも1日1回。できれば何回でも、殺菌効果の高いせっけんを使ってガーゼでかさぶたや水疱を取るようにして、よく洗います。洗ったあとはよく乾燥させてから、消毒し軟膏を塗ります。
とびひは感染力が強いので、兄弟がいる場合はタオルの共用は避けましょう。湯ぶねには入れずに、シャワーも最後にしたほうが無難です。 黄色ブドウ球菌は鼻の中にたくさんいます。鼻水や鼻くそは、ガーゼなどできれいに掃除する習慣を。また、アトピー性皮膚炎を起こす子は、もともと皮膚のバリア機能が弱く、ブドウ球菌への抵抗力が備わりにくく、とびひになりやすい傾向があります。早めのケアを心がけましょう。
とびひの最中に口、目のまわり、わきの下、股のつけ根などが赤くなり、痛がり、発熱することがあります。これはライエル症候群といい、とても危険な状態です。すぐに皮膚科を受診しましょう。また腎炎を併発することもあるので、顔にむくみが出たら小児科を受診しましょう。 |
驚くような速さで発疹が全身に広がった
瞭多朗くん(当時5カ月)・葉子ママ
| 1日目 |
左足首のつけ根にひっかき傷を見つける。虫刺され? |
| 2日目 |
朝、右太ももに発疹が2つ。しばらくしてまた2つできた。熱はない。小児科へ。パパもそうなので、おそらくアトピー性皮膚炎ではとのこと。 |
| 3日目 |
朝、太ももの発疹が2倍になり、破れて汁が。その後はみるみるうちに発疹が全身に広がり、次々に破れて汁が出る。皮膚科へ。「とびひ」と診断。軟膏を塗りガーゼを当てる。 |
| 8日目 |
ようやくきれいになり、薬をやめる。あとは消毒だけ。 |
| 13日目 |
やっと完治。 |
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ママからのコメント
アトピー性皮膚炎だと思い、油分の入った軟膏を全身に塗ったことで、悪化させたようです。発疹がつぶれて全身に広がる速さは、思い出してもゾ〜ッ。 |
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細菌が体を移動してちょっとした傷についてしまいます
最初に「アトピー性皮膚炎」と診断されてしまったのは、残念でしたね。とびひは鼻などに常にいる黄色ブドウ球菌が体を移動して、ちょっとした傷についてどんどん広がります。ですから、まとまってできるわけではないのです。また全部の湿疹に薬をつけなければ効果はなく、ひとつでも見のがすとまたふえていくため、治るのに時間がかかります。 |
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