図解 赤ちゃんのうんちはこうして作られる

口から飲んだり食べたりしたおっぱい・ミルク・離乳食が、うんちとなっておしりから出てくるまで、赤ちゃんの体の中では、どんなことが起きているのでしょう?赤ちゃんの体の中をのぞいてみながらご説明しましょう。

赤ちゃんの口に入ったミルク・おっぱい・離乳食は、口の中で唾液と混じり、食道を通って胃に入ります。胃では、酸性の胃液が分泌されていて、食べ物と一緒に入ったばい菌を殺す役目もしています。食べ物は胃液と混じることで分解され、体内に吸収されやすいよう、さらにドロドロの液体状に変わります。
ドロドロの食べ物は次に小腸へと送り込まれます。小腸は、食べ物の栄養分を体内に吸収する長い管状の器官です。肝臓からは、うんちの色に関係している胆汁色素が流れ、すい臓からは脂肪を分解する酵素が流れてきます。長い管を通って栄養分を消化吸収された食べ物の残りかすは、今度は大腸にやってきます。大腸は水分の吸収を行うところです。液体しか飲んでいない赤ちゃんでも、形のあるうんちをするのは、大腸で水分が吸収されるからなのです。大腸を通るころには、食べ物の残りかすは、すっかり「うんち」らしい状態になっています。

ところで大人の場合、口から肛門までの消化管の長さは約10mもあるといわれています。赤ちゃんは、大人と比べて体に対する消化管の比率が大きく、小さい体の中には長い腸がぐるぐると詰まっています。赤ちゃんのおなかがポッコリ出ているのは、そのためでもあるのです。
こうして長い道のりを通って作られたうんちは、大腸の末端にある直腸にやってきます。ここはうんちの出口「肛門」のすぐ上にあります。直腸は、ある程度ふくらんでうんちをためることができます。うんちがたまると神経が脳に「たまったよ」と伝え、大人は自分の意志で肛門の括約筋を動かし、意識的に排便をすることができます。しかし赤ちゃんは、この神経の働きが未発達で、うんちがたまるたびに1日に何度でも反射でおむつの中に出してしまうのです。

うんちの秘密1「におい」★すっぱい?

うんちのにおいは腐敗臭

うんちの中には、食べ物の残りかす以外にも、食べ物と一緒に取り込んだ細菌の死骸が含まれています。これらが長く腸の中にいるうちに発酵腐敗し、うんち独特のくさいにおいを発生させます。
授乳期の赤ちゃんは口に入れるものが無菌状態に近く、消化を助けるビフィズス菌や乳酸菌など、いい働きをする菌が腸の中に多く住んでいるため、腐敗臭ではなくすっぱいにおいがします。

うんちの秘密2「色」★健康なうんちの色は黄色・緑色・茶色

緑色のうんちも心配なものではありません

うんちの色は、肝臓で作り出された胆汁色素ビリルビンの影響を受けて黄色みを帯びています。ただし食べ物の内容や、腸内の腐敗菌の状態によって茶色っぽくなります。ちなみに胆汁をためておくところが胆のうです。乳児期に多い緑色のうんちは、腸の中でうんちが空気と混ざったために酸化した色で、うんちの回数が少ないときや、おっぱいやミルクとともに空気をたくさん飲み込んだときによく見られるもので、心配なものではありません。

うんちの秘密3「形」

新生児期は水っぽく、だんだん固形になってきます

生まれてまもない時期のうんちは、水っぽくて下痢の便と区別がつきにくいというお母さんも多いでしょう。新生児期の赤ちゃんは、体の約80%が水分と言われるほど体全体が水っぽく、大腸で吸収される水分以上に腸の粘膜から分泌される水分量が多いため、うんちが固まりにくいのです。しかし、消化能力が高まり、固形の食べ物が食べられるようになってくると、だんだんうんちも固形に近づいてきます。

うんちの秘密4「回数」

個人差がありますが、新生児期は、1日に10回も

大人の場合、うんちをためられるよう直腸部がふくらんでいるのですが、赤ちゃんはこの部分が細く、そんなにためておくことができません。また意識的に排便をコントロールすることができないので、朝起きて動いたり、ミルクを飲んだり、胃や腸がちょっと刺激を受けるだけで反射的にうんちが出てしまいます。大人に比べて赤ちゃんはあまり頭を使って排便していないのです。

うんちの秘密5「時間」★(口に入った食べ物がうんちになって排出されるまで)

個人差がありますが、おおよそ1日

胃で食べ物をドロドロに分解する時間、長い小腸を通って栄養分を吸収する時間、大腸で水分を吸収する時間……、口に入った食べ物が肛門から出るまでには、長い道のりと時間を要します。個人差があり、一概に何時間とは言えませんが、早ければ半日、丸1日かかるという赤ちゃんも多いでしょう。

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