
実は、日本より早期教育は盛ん!?
中国、韓国などは胎児からの英語教育も
少し前までは、早期教育といえばごく一部の熱心な親が、わが子に芸術や運動の分野において早くから一点集中型の徹底した指導を行うことを指していました。しかし今では早期教育イコール早期の教科教育であり、もっと換言すれば赤ちゃんあるいは胎児のうちから数学と英語(国語、ではない)を教えること、になりつつあります。これは地域を超えた、一種世界的な流行のようです。
今や世界の非英語圏全域で義務教育における英語の授業の開始年齢がどんどん前倒しされる傾向にあり、どの国の親たちもそれよりさらに早くから子どもに英語教育を受けさせようと奔走しています。特に英語力の有無がそのまま収入のバロメータになる中国、韓国をはじめとするアジア諸国では、胎教は当然のこと、英語を話すベビーシッターを雇ったり、わざわざそのために母親と子どもたちだけがアメリカに移り住んだりなど、なりふり構わぬ熱狂ぶりが見られます。今年3月にはロサンゼルス・タイムズ紙が「韓国では英語の発音をよくするために、赤ちゃんの舌小帯を切除する手術が流行している」と報道。もちろんこの手術にそんな御利益はないのですが、韓国での英語教育ブームの過熱ぶりを十分に伝えるニュースでした。
ヨーロッパに目を向けても、たとえば芸術の国フランスでは幼児期にさぞ濃厚な情操教育が行われているのだろうと思いきや、ほとんどの子どもたちが2才から「母親学校」と呼ばれる文字通りの「学校」へ通い始め、そこではしっかりと読み書き、計算が教えられています。つい先日、教育相が辞任して教育界が大揺れに揺れているイギリスでも、幼稚園時代からきっちりと教科教育が始まります。
もちろんこの流れに相反する道を選択している人たちもいます。たとえばノルウェーでは7才で学校が始まるまで、公式にはほとんど教科教育をしません。子どもたちは自然の中で、ゆったりと子ども時代を過ごします。考えてみれば日本も同じ状況で、文字も数も小学校に入ってから習うことになっていますし、メディアはそろって「もっと大らかに、伸び伸びと子育てを」と呼びかけ、文科省も「ゆとり教育」を推進しています。子どもを過度に目覚めさせず、美しく静かなファンタジーの中で育てようというシュタイナー教育が、アメリカをはじめ世界的に再興しつつあるのもこの流れといえるでしょう。
関連リンク
◆イスラエルの早期教育事情は?
◆アメリカの早期教育事情&習いごと事情
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