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ポリオウイルスは腸から体内に入り込みます。このとき腸の粘膜にあるlgA抗体という免疫物質が、ウイルスが体の奥深くまで入らないよう防御します。つまり、ポリオワクチンはlgA抗体をつくるために接種するので、ワクチンが腸まで到達することが必要。ほかのワクチンと違って、ポリオだけが飲むことになっているのはそのせいです。理想の接種年齢は生後3カ月から1才6カ月。6週以上の間隔で2回で受けます。
●予防する病気と副反応のこと
ポリオはポリオウイルスの感染により発熱や嘔吐、マヒなどが起こる病気です。重症の場合は後遺症としてマヒが残ったり、死亡することもあります。日本ではほとんど発生していませんが、中国や東南アジアなど目本の近隣諸国ではいまだに流行しています。
副反応は接種後4〜35日後に、かぜのような症状が出たり、そのあとでマヒの起こることがありますが、100万人に1人という非常に低い率です。副反応はまず起こらないと考えても差し支えないでしょう。
| ●ポリオはこんなふうに受けるよ |
1.スポイトでワクチンを飲ませます
ママがしっかりだっこして赤ちゃんの手が口に行かないようにし、じょうずに口をあけるように誘います。ごっくんと飲んだあとはワクチンがたれないよう、あごをそっと押さえます。 |
2.飲んだら30分は会場で静かに
赤ちゃんが吐くのを防いで、ポリオのワクチンがおなかの中にしっかり届くよう、飲み終わったら最低30分は会場で静かにします。まれに起こる急性の重い副反応、(アナフィラキシーというもの)は、接種後15分以内に起こることがほとんどなので、そのほかの予防接種の場合も、静かに様子を見るのがたいせつです。 |
3.吐いちゃったらどうするの?
会場で待つ30分間に、ミルクやゲップといっしょにワクチンを吐いてしまったら、もう一度飲み直します。会場を離れたあとに吐いてしまったら、すぐに電話をして医師の指示を仰ぎましょう。その場合もう一度飲み直すこともあります。 |

| ●ポリオの気がかり |
★もともと便のゆるい子は受けられない?
ひどい下痢をしていると、せっかく飲んだワクチンが流れてしまい、腸の粘膜に止まることができません。それでは免疫もできないので、下痢をしているときは接種しないことになっています。
しかし、もともと便のゆるい子にとっては、それが正常な状態です。ワクチンが流れてしまうのは、ひどい下痢の場合です。安心して飲んでください。 |
★ポリオの予防接種を受けた子からうつらない?
ポリオのウイルスは腸の粘膜でふえ、それが便といっしょに排泄されるので、ほかの子の口に入ることがあります。ワクチンに使われているウイルスは毒性が弱められていますが、排泄されたウイルスが本来持っていた毒性を発揮し、それが原因で発病する可能性はあります。
といっても、これは理論上のこと。保育所では受けた子と受けない子がいっしょに生活していますが、あちこちでポリオが起こっている報告はありません。心配しなくてもいいのです。 |
★1回目のあと間があいてしまったけど平気?
不活化ワクチンは、1回だけでは十分な免疫が得られないため、2回以上接種します。しかし、生ワクチンであるポリオの場合、なぜ2回以上するのかというと、ワクチンの中には3種類のウイルスが入って居て、1回だけでは3種類すべてのウイルスに対する免疫をつくることがむずかしいから。外国では3回以上接種しているところもあります。2回は最低の回数と考え、間はいくらあいても平気なので、必ず受けてください。 |
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