痛みを麻酔で抑えるので、お産が楽になる!【無痛分娩 】

麻酔によって、陣痛や会陰が伸びるときの痛みをとり除く出産法なら、緊張しやすい人、痛みに弱い人でもリラックスしてお産に臨めるはず。

無痛分娩ってどんなお産なの?

麻酔を使い、お産のときの痛みをやわらげる出産法。部分的に麻酔がかかる局所麻酔と、全身にかかる全身麻酔とに大きく分けられます。最もポピュラーな硬膜外麻酔では、陣痛をのがし、子宮口が4~5cm開いてから麻酔を注入します。麻酔と聞くと「生まれた瞬間もわからないのでは」と思いがちですが、この方法なら産声を聞くことも可能。緊張しやすい人や初産が難産だった人などは無痛分娩のほうがスムーズ、ということも少なくありません。

ココがメリット!

血圧が高い人、緊張しやすい人に効果大

麻酔剤は血圧を下げるため、妊娠中毒症など血圧が高い人には効果的。陣痛のせいでパニックになったり、疲れで分娩時間が長引くのも防げます。落ち着いてお産に臨める点がいちばんのメリット。

ココが心配!

赤ちゃんへの影響

局所麻酔なら、影響はほとんどありません。

局所麻酔の硬膜外麻酔ならママの血液中に麻酔が入らないので、赤ちゃんへの影響はほとんどありません。全身麻酔は赤ちゃんに麻酔の成分が流れ、眠ったまま生まれることも。しかし一時的なものなので心配しないで。

ママへの影響

後陣痛を強く感じる人が多いようです。

麻酔の影響で子宮収縮が弱くなり、うまくいきめないことも。陣痛が弱い場合は促進剤を使うこともあります。また麻酔が切れてから後陣痛を強く感じることも。ただし、ムダな体力を使わないので、回復は順調のようです。

先輩ママたちの声 私たち無痛で産んだよ!

驚くほどの超スピード安産!

清美さん(29才)、郁弥くん(6カ月)
 1人目のとき「痛いのはイヤ」だったので無痛分娩に。2人目も迷わず無痛にしました。予定日より3週間も早く陣痛が起こり、どんどん7分、5分、3分と短くなりましたが、麻酔が効いていたのであまり痛みは感じませんでした。陣痛が始まり麻酔を打ってから、生まれるまでなんと2時間半! 出産後もすぐにダンベル体操を開始。普通に産むよりも回復が早いみたいですよ。

無痛でも涙が出るほど痛かった

真琴さん(27才)、真亜珠ちゃん(6カ月)
 私の通っていた病院は、無痛といっても自然に陣痛がきてから処置をとるという方針。しかし、予定日をすぎてもなかなか陣痛が始まらず、陣痛促進剤を使うことになりました。まず錠剤の促進剤を飲み、チューブを入れて麻酔。次にバルーン、翌朝には点滴。麻酔をしても陣痛は痛くて、夫の手を握りながら涙が出てしまいました。無痛分娩でなければ、もっと痛かったんでしょうね・・・。

無痛分娩の流れを知っておこう

入院

分娩監視装置をつけ無痛分娩のための処置をしてもらいます。

入院したら、普通のお産と同様、内診、問診を行い、必要に応じて分娩監視装置をつけ、お産の進行ぐあいをチェック。陣痛が進んでからではつらいので、入院後すぐに麻酔を注入するための「カテーテル」というチューブを背中に入れます。処置がすんだら、子宮口が4~5cm開くまで痛みのがしを。

赤ちゃんの状態やお産の進みぐあいを確認。麻酔液を注入するのは様子をみてから。

まずは背中を消毒。カテーテルを入れる前に、微量の皮膚麻酔をします。

硬膜外に、1mm ほどの太さの接続カテーテルを入れます。皮膚麻酔をしているので痛みはありません。

陣痛室で

ある程度、痛みがつくように加減しながら麻酔液を注入
子宮口が全開大になるまでは、陣痛を完全にシャットアウトせず、収縮する感覚を残します。そのほうが自分自身をコントロールしやすいから。トイレに行ったり、食事をすることも可能です。痛みが軽いため、通常よりリラックスしてすごせるよう。痛みが強いときは呼吸法などで乗り切ります。

*のんびりとした陣痛。下半身が少しジンジンしますが、動けるので電話なども可能。
*麻酔薬が少なめだと、強い陣痛の場合はかなり痛む場合も。呼吸法などで乗り切って。
*お産で体力を使うのは、通常の分娩と同様。しっかり食べてエネルギーを補給します。

分娩室で

全開大になったら、会陰部の近くに麻酔を追加
赤ちゃんが生まれる直前、全開大になったら会陰部に近いところにセットされたチューブから麻酔液を注入します。こうすると筋肉の緊張がとれ、会陰部の伸びもよくなり、赤ちゃんの頭が会陰を突き抜けるときの痛みがなくなります。会陰切開が必要な場合も、その痛みを感じることはありません。

*麻酔を追加すると、それまでの痛みがうそのようにスーッと引いていきます。
*麻酔が効いていても、赤ちゃんが下りてくる手ごたえは感じられます。
*麻酔というと眠ってしまうイメージがありますが、硬膜外麻酔なら赤ちゃんともしっかり対面できます。

麻酔にも種類いろいろ

局部麻酔

硬膜外麻酔法(こうまくがいますいほう)
 背中に注射針やカテーテルを刺し、脊椎を包む硬膜の外側にある「硬膜外」というとても狭い空間に麻酔液を入れます。子宮収縮や運動能力を妨げず、痛みだけをとるので、手足を動かすことも可能。血液に麻酔液が入らず、赤ちゃんへの影響もほとんどありません。

会陰部神経麻酔法(えいんぶしんけいますいほう)
 お産が進み、赤ちゃんの頭が産道を出る直前に、会陰部に麻酔液を注射します。麻酔が効くのは産道の出口付近だけなので、ママや赤ちゃんへの影響はまずありません。麻酔をかけるまでは、呼吸法などで痛みをのがすことになります。

脊椎麻酔法(せきついますいほう)
 脊椎にある「クモ膜下腔」という部分に麻酔液を注入。運動機能が麻痺してしまうので、陣痛が弱くなりがちです。痛みをとる効果はとても高いのですが、赤ちゃんを取り出すのに吸引分娩を行う、といったデメリットも覚悟しておかなければなりません。

全身麻酔

静脈麻酔法(じょうみゃくますいほう)
 静脈に睡眠薬を注射する方法。ママが眠っている間に赤ちゃんが生まれます。また、胎盤を通して薬の成分がママから赤ちゃんの血液に流れる可能性もあり、この場合は眠った状態で赤ちゃんが誕生することもあります。

吸入麻酔法(きゅうにゅうますいほう)
 マスクを鼻と口にあて、麻酔ガスを吸入します。最初に意識がなくなるまで吸う方法と、痛みにがまんできなくなったときに妊婦さん自身がマスクを持って吸い込む方法があります。自分で吸う方法なら吸い込んで3分ほどで意識が戻ります。

ちょっと気になる 無痛分娩Q&A

<Q>どこの産院でもできるのですか?

<A>
 無痛分娩は、医師にとって技術的な熟練を要するものです。希望すればどこの産院でも受けられるというものではありません。まず、通っている産院に無痛分娩ができるかを聞き、できなければ口コミや雑誌などで探してみて。

<Q>費用はどのくらい?高そうだけど・・・

<A>
 硬膜外麻酔は、硬膜外腔というわずか4~5mmの幅に麻酔を入れるため、熟練した技術と知識が必要。しかし費用は意外と安めです。病院によっても異なります。

<Q>無痛分娩が向いていない人もいるの?

<A>
 痛みに弱い人や持病があってお産を長引かせたくない人に向いています。ただし出産まぎわになっても逆子が直らない人や前回帝王切開だった人は、残念ながら無痛分娩はできません。局所麻酔にアレルギーがある場合もNG。

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