妊娠性糖尿病(1)

妊娠性糖尿病

尿糖値が高くても多くは生理的なもの。でも、血糖値も高い場合は注意が必要

●CHECK!糖尿病の検査●

糖尿病
妊娠性糖尿病は、妊娠によって血糖値が高くなった状態のこと。最初は尿検査で尿中にブドウ糖が見つかることでわかります。その値が高かったり、2~3回続けて健診時に糖が出た場合は「ブドウ糖負荷試験」を行います。これは口からブドウ糖を飲み、2時間後の血液中のブドウ糖の値を測るもの。さらに食後の血糖値を測る「随時血糖値」を測ることも。血糖値の高い状態が続くと巨大児が生まれたり、産後、ママが本物の糖尿病になるおそれがあるのです。

●生活習慣病の糖尿病との違いは?●

糖尿病は、血液中のブドウ糖を細胞に持ち帰るインスリンというホルモンの働きが悪くなり、血糖値の高い状態が続く病気。肥満や高カロリー食が原因などとよくいいますが、実際には肥満の人は患者のごく一部で、ストレスや運動不足が発症のきっかけとなることが多く、遺伝的な影響も指摘されています。糖尿病の場合は、妊娠性糖尿病と違って、甘い物の食べすぎでなるわけではありません。血糖値は妊娠性糖尿病よりずっと高く、多くは高血圧を伴います。放置すると体中の血管が傷んで動脈硬化を起こすので、食事や運動療法などによる厳密な血糖コントロールが必要です。

●症状:尿糖が出るのは珍しくないことですが、血糖値も高い場合は注意して●

妊娠中は、胎盤から出るホルモンが、ブドウ糖を分解するインスリンというホルモンの働きを妨害するので、血糖値が上がりやすい状態。そのうえ、体内を循環する血液量が増え、腎臓の働きも追いつかなくなってしまいがち。その結果、血液中の糖が尿中に出てきてしまうのです。尿糖のほとんどはこうした生理的なもの。1回+になったくらいで心配することはありません。でも、その後も+が続いたり、ブドウ糖負荷試験でも高い数値が出た場合は注意が必要です。血糖値の高い状態が続くと、赤ちゃんが4〓を超える巨大児になり、難産になったり、産後ママの血糖値が下がらず、本物の糖尿病になる可能性が出てくるからです。

●治療:体を動かすのがいちばん。食事は甘い物を控えめにバランスのいい和食で●

妊娠性糖尿病のいちばんの原因は糖分のとりすぎです。間食のお菓子だけでなく、果物も食べすぎていないかチェックしてみましょう。どうしても甘い物が食べたいときは、まずごはんをきちんと食べ、そのあとデザートとして果物を少しとるといいでしょう。食事は栄養バランスのいい和食がベスト。

また、運動を生活の中にじょうずに取り入れることもたいせつです。体を動かすと筋肉の細胞がブドウ糖をどんどん使ってくれるので、あっというまに血糖値が下がります。数日でやめるのではなく、習慣にして、妊娠期間中ずっと続けましょう。油断すると、すぐにまた血糖値が上がってくるので心して。

●予防:かたよった食事を避け、適度に体を動かしていれば、まず大丈夫●

もともと血糖値の高い糖尿病予備軍の人でないかぎり、尿糖が見られるようになるのは通常、妊娠後期に入ってからです。23~28週にブドウ糖負荷試験をもうけている産院が多いのはこのため。

つわりがおさまるこの時期は、食欲が爆発しやすいとき。甘い物が無性にほしくなることもあるでしょう。そんなときは、外で体を動かし、気分転換してみて。食事は、ファストフードや加工食品を避け、栄養バランスのいい和食を中心に。甘い物を禁止する必要はありませんが、間食はやめたほうがいいでしょう。デザートとして食後に楽しめばいいのです。必要以上に禁止をつくるとストレスが強くなってしまうのでほどほどに。

お菓子や果物など糖分のとりすぎに注意
おやつはプレーンタイプのヨーグルトや、小魚をいったものなどがベスト。甘いものを食べた日はごはんの量を減らす工夫も。

ほどよく体を動かすこともたいせつ
おすすめは散歩やマタニティスイミング。ただし、消費できるカロリーにはもともと限りがあるので、無理にがんばらないこと。

◆先輩ママの妊娠性糖尿病体験◆

●9日間検査入院。幸い食事療法だけですみました

典子さん(34才) 優夏ちゃん(9カ月)
妊娠中は、周囲に食べろ食べろと言われますが、要注意ですね。気がつくと6カ月に尿糖が+++になり、ブドウ糖負荷試験でもひっかかり、9日間の検査入院に。毎食後に採血して血糖値の検査を受けましたが、結局、食事療法と1日30分以上の散歩だけで乗り切れました。入院していたおかげで体重増は2・5kgですみ、初産なのに3時間8分の大安産。

●朝の果物をやめたとたんに尿糖が-になりました

多佳子さん(28才) 美紅ちゃん(8カ月)
7カ月ごろ、尿糖が+になりました。朝食に必ずといっていいほど果物を食べ、そのあと検査を受けていたせいかもしれません。まったく自覚症状はありませんでしたが、糖尿病のおそれがあると聞いて、果物をひかえ、ほかの甘い物も減らして薄味の食事を続けたら、その後は検査で+になることはなく、無事に出産にこぎつけることができました。

●尿糖の++が続き、負荷試験を受けましたが、結果は-

T・Nさん(27才) 芳美ちゃん(8カ月)
27~29週に尿糖が++と続いたので、31週にブドウ糖負荷試験を受けました。それまでは甘い物を食べすぎていたし、体重も週1kg増を止められなかったのですが、「糖尿病だと難産になる」と言われて驚き、検査までの2週間必死で努力。検査の結果は-でした。糖尿病患者用の料理本を参考に食事を工夫したことと、1日30分の散歩がよかったみたい。

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