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 ベビー > 妊娠・出産 > シアーズ博士から妊婦さんへのメッセージ


快適な暮らしのためのものが赤ちゃんによくないとしたら――身近なものをチェックしましょう

いつも何気なく使っているさまざまなものが妊娠中に安全なのか、考えたことがありますか?
母親にはほとんど害がなくても、赤ちゃんにはダメージを与える場合があります。
毒素は胎児の血中に、母親よりもより長く、高いレベルでとどまるからです。
とはいえ、周囲に問題になるものがあっても、そのまま子宮に入るわけではありません。
心配しすぎは逆効果です。ストレスが悪影響を与えることもあります。
でも、あなたが自分自身を守れば守るほど、おなかの赤ちゃんは健康に育つでしょう。

翻訳・まとめ/岩井満理

身近にある汚染物質

 お母さんの子宮でガードされている赤ちゃんでも、身の回りの汚染物質にさらされていることもあるのです。一度「大丈夫かしら」と考え始めると、汚染や放射線、化学物質でいっぱいなこの世界は、新しい命をはぐくんでいて希望にあふれるお母さんを、不安で満たしてしまうでしょう。しかし、必要以上の心配はしないでください。これらの汚染物質は日常的に摂取するものではありませんし、統計を見ると、“三悪(タバコ、アルコール、ドラッグ)”に比べたら、ずっと危険値が低いことがわかります。

家にある危険物を考える

 居心地のいいスイート・ホームに危険がひそんでいるなんて、あなたには考えられないでしょう。でも実は、「もっと快適に暮らすために」と使っているものが、そのまま有害物質になってしまうこともあるのです。あなたは自分をとりまく環境にシリアスな目を持たなくてはいけませんし、あなたが呼吸している空気や飲んでいる水の質を守るために、行動しなければならないのです。そう、あなたと赤ちゃんのために……。

・安全な飲み水
 あなたが毎日飲んでいる水(妊娠中は特に、水を十分に飲む必要性がありますが)は、まず安全と考えていいでしょう。ただし、水質があまりよくない地域に住んでいる場合は、飲料水はボトル詰めのものを買うか、浄水器をつけるほうがいいでしょう。現在は家庭用の浄水器も非常に質が向上していて、鉛やその他の化学薬品を非常に効率よくろ過してくれます。多少高額の浄水器を買う必要があるとしても、妊娠中ずっとボトル入りの水を買い続けるよりは経済的でしょう。

・掃除用製品
 すべてのエアゾール(煙霧質)スプレー、ストーブやオーブンのクリーナー(特にアルコールや塩素系)など、においのきついものは避けましょう。塩素系の漂白剤を、アンモニア、酸、その他のクリーナーと混ぜないようにしましょう。混ぜると化学反応が起こり、有毒ガスが発生する可能性があるからです。化学薬品を使う代わりに、自然のものを使ってみましょう。ベーキングソーダ、酢、レモンジュースなどです。

・身だしなみ製品
 ヘアドレッサーに使われている化学薬品、マニキュアや除光液のにおいで、あなたは息苦しくなってしまうでしょう。できれば髪は家でカットするか、ヘアサロンに行く場合も、パーマやマニキュアなどのお客さんがいない時間帯をねらって行くようにしましょう。ヘアドレッサーはスプレータイプではなくポンプタイプを利用し、肺に有害物質を吸い込まないように息を止めて使うとか、マニキュアは窓の近くなどの換気のよい場所で塗る心がけも必要です。マニキュアは屋外で塗るのが一番です。
 パーマやヘアダイも安全性が完全に確立されているわけではないので、少なくとも不必要なリスクをおかさないために、妊娠中は避けてください。これらの化学薬品が胎児に与える害はまったくない、とは言いきれません。


・電子レンジ
 最新の研究では、電子レンジから放出される放射線は非常に微量で、胎児の細胞にダメージを与える危険性は非常に少ない、と示しています。また、電子レンジで温められた食品が何らかの化学変化を起こし、体に有害になるのでは?という疑問もありますが、同様に、胎児に悪影響を与える心配はいっさいありません。用心するにこしたことはないという意味で心がけるとするなら、電子レンジが動いている間は真正面に立たないようにしましょう、ということでしょうか。

・殺虫剤
 殺虫剤を使うくらいなら、いっそ虫と共存したほうが安全です。虫を殺すのに十分な毒性を持つこれらの化学薬品が胎児に無害、ということはおそらくないでしょう。駆除業者がマスクをしているのは、このような理由からです。あなたの家がどうしても害虫駆除をしなければいけない状況ならば、少なくとも2〜3日、あなたが家を離れていられるようなプランを立てましょう。

・殺虫剤、除草剤および化学肥料
 これらの化学薬品が胎児に与える影響は、ほとんど知られていません。殺虫剤の「安全」のレベルは大人が対象になっていて、発達途中の赤ちゃんを対象にはしていません。胎児の細胞は大人よりもはるかにデリケートで、内臓は毒性を取り除けるほど成熟してはいません。
 食べ物に関しても、何が安全で何が危険かということについて、いちいち表示はされていません。わかりやすい判断法のひとつとしてあげられるのが、「洗える食べ物は安全」ということです。皮つきのフルーツや野菜は洗えますね。できれば、有機農法や無農薬のフルーツや野菜を買うようにしましょう。


・ペンキ、溶解剤
 妊娠中に特に気をつけなければいけないのが、古いタイプのペンキです。鉛や水銀を含んでいるもの、ペンキ落としのシンナー、特にポリウレタンを含んだスプレー式のペンキが要注意です。十分に換気された部屋で最新のラテックス・ペイント剤を使うのなら、妊婦でも安心でしょう。しかし、においが残っていれば、それが吐き気を引き起こすことはあるでしょう。溶解剤やスプレーも、やはり危険です。これらを使う場合は、やはりその場を離れ、完全ににおいが消えるまで戻らないように心がけましょう。もしも趣味でいろいろなものを塗りたければ、水ベースのペイント剤やインクを使うようにしましょう。

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