指導/遠藤勝英先生
遠藤産婦人科医院院長。慶應義塾大学医学部卒業。同大学産婦人科医局、大田原赤十字病院、平塚市民病院、慶應義塾大学病院、荻窪病院、ジョンス・ホプキンス大学産婦人科、聖母病院をへて、現職に。専門は不妊と周産期、超音波。小6と小2のお子さんはご自身でとりあげた、やさしいパパ先生です。
34週にもなると、赤ちゃんが大きくなって全身を写すのは無理。小さなお手々が見えた!
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羊水を飲んでおしっこを
するようになります
この時期の終わりごろになるとさらに皮下脂肪がアップ。体にも丸みがついてしわも少なくなり、今までガラスのように透けていた肌は弾力に富んだつやのあるピンク色に変わってきます。全身に生えていた産毛もしだいに薄くなり、爪は指先まで伸びてきます。
外からの刺激や音に対して、体や顔の表情で快・不快を示すようになるころでもあります。
羊水を飲んで尿として出し、生まれてからおっぱいを飲んで排泄する準備を始めるのもこの時期。34週ごろになれば赤ちゃんの体はほぼ完成し、切迫早産が心配される場合も、ここまで持ちこたえればまずはひと安心です。
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胎児に押されて頻尿や動悸などのトラブルがピークに
大きくなった子宮が胃や肺、心臓を圧迫するので、動悸や息切れ、胃もたれなどがさらに激しくなります。また、赤ちゃんの頭で膀胱が圧迫されるので、頻尿や尿もれといったトラブルも増えてきます。そろそろ体がお産の準備を始めるので、足のつけ根や恥骨のあたりが痛むことも。下腹部がかたく張ってきたときには、横になってシムスの体位などで休むと楽になりますよ。
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ママになる準備を着々と進める「おっぱいのメカニズム」
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2カ月ごろからホルモンの作用で乳腺が発達し始め、バストは出産までに平均2カップほど大きくなります。でも、乳腺の発達には個人差があるので、大きさにはこだわらないで。
これがバストの断面図です。腺胞という、母乳を生産・分泌する細胞が数個集まり、葉っぱのような形をしているのが乳腺小葉。ここで作られた母乳は、乳管を通って乳口へと運ばれていきます。乳口は乳房の先端にあり、片方の乳首に15〜20個の乳口があります。妊娠すると、ホルモンの影響で腺胞が肥大。乳管はさらに枝分かれして長くなります。
母乳が出るのに最も重要なのがプロラクチンというホルモン。妊娠すると20倍以上もプロラクチンが増え、乳腺からの乳汁分泌を促進して、おっぱいを出す態勢を整えます。
それだけプロラクチンの量が増えているのに、妊娠中は初乳程度しかおっぱいが出ないのは、胎盤から大量に分泌されるエストロゲンが乳腺にブロックをかけているからです。
おっぱいが出始めるのは一般的に産後3日目くらいから。胎盤が体外に出たせいで乳腺にブロックをかけていたエストロゲンが急激に少なくなり、おっぱいがどんどん出始めるのです。
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胎児ちゃんにも
感情ってあるの?
新生児がニコッと笑うのは反射の一種。うれしいから笑っているわけではありません。胎児ちゃんも快・不快を感じることはできますが、喜怒哀楽などの「感情」を感じるのは、生まれてから先のことになります。
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ママの気持ちって胎児ちゃんに伝わるの?
ママが毎日イライラ怒ってばかりいると興奮して血液中のアドレナリンが増え、その血液が送られることで、胎児ちゃんも興奮してしまいます。うれしさや幸せな気持ちが伝わっているかどうかはまだ「?」です。
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胎内の環境と性格って
関係あるのかな?
赤ちゃんの性格は、受精の段階ですでにプログラミングされています。ですから、基本的に胎内環境と性格とは関係がありませんが、なんらかの原因で胎内環境がよくないと、多少落ち着きのない子どもになる可能性も。
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ママの具合が悪いと
赤ちゃんも苦しいの?
子宮の中はとても快適な環境で、ママがかぜをひいて発熱した程度なら、胎児ちゃんにはほとんど影響ありません。でも、ママの飲酒や喫煙で苦しくても訴えることができないので、気をつけてあげてくださいね。
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