「母親がつわりがひどかったから私も」「母も私も難産」……、妊娠や出産で自分の母親と似ている点をベビモママにアンケートで募ったところ、こんな答えが続々! 妊娠や出産って、もしかして遺伝するの? 読者の皆さんのご意見を参考に、真偽のほどを確かめてみました!
監修/東京女子医科大学附属遺伝子医療センター 齋藤加代子先生、イラスト/西山亜紀
妊娠・出産は遺伝と関係あるの?
人の体は約60兆個の細胞から成り立っており、この細胞の核の中には46本の染色体が存在します。染色体とはDNAと呼ばれるもの。このDNAこそが「親から子へ伝えられる性質」であり、「遺伝」なのです。
染色体は父親由来、母親由来の2本1組で、1本あたりのDNAは30億個。これに両親から受け継がれた約3万個の遺伝子が乗っていて、そこから入力された顔つきや体型、体質などの情報をもとに、人はつくられます。しかも、遺伝子は1つだけで決まるのではなく、数十個がかかわって、目が二重になるとかおちくぼむとか決まります。複数の遺伝子がからみ合って、代々受け継がれていくのです。
それでは、妊娠や出産に関して遺伝は関係あるのでしょうか。答えはYES&NO! 体型や体調は100%すべてが遺伝で決まるわけではなく、環境も大きく影響してくるからです。たとえば、つわりであれば、親から受け継いだ体質という遺伝に加えて、「仕事をしていればつわりを忘れる」といったように環境にも大きく左右されます。左の表のちょうど真ん中あたりになるわけです。
遺伝の研究は日々進んでいますが、まだまだ謎がいっぱいで予測がつきません。だからこそ、どんな子が生まれてくるのか楽しみですよね。
出典/『Pre-mo』2008年5月号