赤ちゃんの降りてき方

赤ちゃんはそのとき、どうなってるの?仕組みが知りたい!

子宮口が全開大まで開くと、赤ちゃんはお母さんの骨盤の中の窮屈な産道を、体を丸め、ときには体を伸ばし、頭の向きを変えながらくぐり抜けてきます。短い距離ですが、赤ちゃんには長い旅です。

お産直前ワンポイント・レッスン

(1)陣痛が始まる前から、赤ちゃんは下がってきています

臨月に入ると、赤ちゃんは頭を下にした姿勢で少しずつ下がってきますが、頭がお母さんの骨盤の中に入っていくのは、多くの場合、陣痛が始まってから。お母さんの体に対して横向きの姿勢になり、陣痛が始まるのをいまかいまかと待っているのです。

臨月に入ると、赤ちゃんは頭を下にした姿勢で少しずつ下がってきますが、頭がお母さんの骨盤の中に入っていくのは、多くの場合、陣痛が始まってから。お母さんの体に対して横向きの姿勢になり、陣痛が始まるのをいまかいまかと待っているのです。

(2)いよいよお産スタート

陣痛が始まって、頭が骨盤の中に入ってきます
陣痛が始まると、赤ちゃんの頭は骨盤の入り口の横長の形に合うように、お母さんの体に対して横向きのまま下がってきます。あごを胸につけるように引いて(第1回旋)、後頭部を先頭にする姿勢をとります。このころ破水することも。

(3)陣痛が本格的に

背中に顔が向くように、少しずつ後ろ向きに回転を始めます
骨盤の中の骨産道の、入り口は横長の形になっていますが、まん中くらいが円形、出口は縦長のだ円形になっています。この形に合わせるように、赤ちゃんは頭の向きを90度変えて(第2回旋)、お母さんの背中側に顔が向くように回転を始めます。

背中に顔が向くように、少しずつ後ろ向きに回転を始めます
骨盤の中の骨産道の、入り口は横長の形になっていますが、まん中くらいが円形、出口は縦長のだ円形になっています。この形に合わせるように、赤ちゃんは頭の向きを90度変えて(第2回旋)、お母さんの背中側に顔が向くように回転を始めます。

(4)さらに後ろ向きになり、頭を骨盤の外に出します

赤ちゃんは頭から体にかけての向きをさらに変えながら、頭を骨盤の外に出し始めます。体をよじるようにして、頭の次に横幅の広い肩をくぐらせるために、骨盤の中の広いところをさがしながら産道を降りてきます。

(5)しっかりいきむ

頭が骨盤を抜け出ると、あごを伸ばして産道をすすみます
頭が骨盤の中から抜け出てくると、今度は少し曲がった産道に合わせるように、あごを伸ばした姿勢になります(第3回旋)。そのまま産道をすすんで、顔で会陰を押し上げるようにして薄く伸ばして、頭を通せるくらいまで産道の出口を広げるのです。

(6)赤ちゃんの頭が産道からするりと出てきます
赤ちゃんの頭が産道の出口まで下がってくると、お母さんがいきんでいないときでも、頭が常に見えている状態になります(発露)。会陰が伸びきった瞬間にお母さんが短促呼吸に切りかえると、赤ちゃんの頭が産道からするんと抜け出てきます。

頭が骨盤を抜け出ると、あごを伸ばして産道をすすみます
頭が骨盤の中から抜け出てくると、今度は少し曲がった産道に合わせるように、あごを伸ばした姿勢になります(第3回旋)。そのまま産道をすすんで、顔で会陰を押し上げるようにして薄く伸ばして、頭を通せるくらいまで産道の出口を広げるのです。

頭が骨盤を抜け出ると、あごを伸ばして産道をすすみます
頭が骨盤の中から抜け出てくると、今度は少し曲がった産道に合わせるように、あごを伸ばした姿勢になります(第3回旋)。そのまま産道をすすんで、顔で会陰を押し上げるようにして薄く伸ばして、頭を通せるくらいまで産道の出口を広げるのです。

このときの赤ちゃんの頭は?骨を重ねることで頭が小さくなって

赤ちゃんの体の中で、いちばん直径が大きいのは頭。でも、骨盤の骨に囲まれたせまい産道をスムーズに降りてくるために、赤ちゃんは頭の骨の継ぎ目を重ね合わせるようにして、頭を小さくして降りてくるのです(骨重)。産後2~3日ぐらいで、頭は元の形に戻るので心配しないで。  

(7)赤ちゃん誕生!

もう一度横向きに回転しながら、肩が出たら誕生!
後ろを向きながら頭が出てきた赤ちゃんは、もう一度最初の横向きの姿勢に戻りながら(第4回旋)、肩を出してきます。頭の次に大きい肩が出てしまえば、体もずるんと抜け出てきて、誕生の瞬間です。しばらくして、胎盤も出ます。

お産のコツを総おさらい!

●いきみ感をのがしながら、合図を待ちましょう
 子宮口が全開大になって分娩台に乗ると、ひっきりなしに便意のようなものを感じて、いきんでしまいそうになります。でも、陣痛がきていないときに無理にいきんでも、赤ちゃんはうまく産道を降りてくることができません。それに、産道の出口にあたる会陰を薄く伸ばしていくのには、ある程度の時間が必要なのです。ここは、呼吸法などでいきみたい感じをのがしながら、助産婦さんの「いきんで!」の合図をじっと待ちましょう。
●合図があったら、息をつめておしりを突き上げるように
 助産婦さんから「いきんで!」の合図があったら、まずは大きく深呼吸。息を止めて「ウ〜ン」といきんでください。いきみ始めると、赤ちゃんが出てきやすいように、「肛門を突き上げるようにいきんで」などの指示が出されます。力を入れる方向がよくわからなくても、助産婦さんがこまかくアドバイスしてくれるから、だいじょうぶ。陣痛の合間には、ゆっくり呼吸して赤ちゃんに酸素を送りましょう。
●短い呼吸に切りかえると、もうすぐ赤ちゃんが生まれます
 赤ちゃんの頭が産道の出口を抜けかかると、助産婦さんから「ハッハッハッにして!」などの指示が出されます。この合図があったら、いきむのをやめて、短い呼吸を繰り返しましょう。お母さんが体の力を抜くと、赤ちゃん誕生。へその緒を切ったら、いままでの痛みも消えていきます。その後に、胎盤を娩出させるための軽い陣痛が起こります。これによって子宮体部からの出血はみるみる少なくなります。

先輩ママ教えて!「赤ちゃんが降りてくる瞬間わかった?」

■ 頭が出た瞬間になま温かい羊水が

真由美さん(28才)・雄紀くん(3カ月)
赤ちゃんが下がってくると、しだいに足のももの筋肉が引きつるようにだるくなりました。そして、赤ちゃんの頭がずるっと出た瞬間に、なま温かい羊水が流れ出て、それまでの陣痛の痛みが半分くらいに。体が出きってしまうと、陣痛はうそのように消えてしまいました。すぐに産声が聞こえてきたので、涙がじわーっとわいてくるぐらい感激!

■ ぬるっ、ずるんと思いのほか楽に産めました

綾乃さん(21才)・華穂ちゃん(4カ月)
お産って、いきみたい感じをのがすのがほんとうにたいへん。分娩台の上では、思い切りいきめたのでかえって楽でした。1回めのいきみで頭が少し見えてきて、2回めのいきみで頭が出かかって、3回めのいきみで赤ちゃんが生まれました。ぬるっ、ずるんと抜け出てきて、もっと痛いのかと思っていたけれど、案外楽にするんと生まれてきました。

■ 赤ちゃんが回りながら出てくるのがわかった!

敦子さん(32才)・大貴くん(2カ月)
子宮口が全開になるまでは腰が割れるように痛かったのですが、分娩台に乗ってからは感覚がマヒしてしまったのか、痛みは全然感じませんでした。でも、不思議と、赤ちゃんが体の向きを変えながら降りてくる感じはよくわかったんです。陣痛の波がきたときに背中を丸めていきむと、ずるずるっと頭が抜け出てきて無事に生まれました。

先輩ママ教えて!「お産を終えての感想は?」

■ 無事に生まれてくれたことに、ただただ感動

直美さん(27才)・愛生ちゃん(4カ月)
妊娠中は、ずっと女の子がほしいと思っていました。でも出産したら、性別はどっちでもよくなっていて「どっちですか?」と聞きもしませんでした。無事に生まれてきてくれただけで幸せ、感激!でした。
赤ちゃんに心から「ありがとう」と思うだけで、ほかのことを気にかける余裕なんてなかったな。

■ 赤ちゃんが外に出て、ちょっとさびしい…

夕香さん(22才)・やよいちゃん(3カ月)
なんだか不思議な気持ち。さっきまでおなかの中にいたのに、外に出てしまってなんだかさびしいなぁ。ただ、お産の次の日になって後陣痛が起きてきて、おなかが痛~い!産んでしまえばすべての痛みから解放されると思っていたので、この痛みは陣痛よりもつらかったかも。あんまり痛いので、痛み止めの座薬を入れてもらいました。

■ 疲れているけど眠れない、興奮状態でした

光さん(28才)・水翔くん(3カ月)
お産がすんでも分娩台の上でいろいろな処置があったので、早く足を閉じたいなぁとずっと思っていました。分娩室での安静時間中は、「もう二度と産みたくない」「5人も6人も産むなんて、昔の人は偉かったなぁ」とも。お産の当日は、疲れているのに興奮して全然眠れないし……。でも、こういった産後の興奮は、みんな時間が解決してくれるんですよね。

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