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出産直後は「産後の肥立ち」といって、妊娠中の体が急激に元に戻ろうとします。いろんな症状が見られますが、無理をせずに乗リ切ろう。
●子宮の回復
妊娠末期には胃の高さまで膨らんでいた子宮が、分娩で胎盤が外に出ると強く収縮し、おへその下5〜6センチまで小さくなります。こうして収縮することで、胎盤のはがれたあとの出血を止めることができるのです。そして、数時間後には一時的に収縮する力が弱まり、産後12時間ごろにはおへその高さまでに戻ります。その後は収縮をつづけながら、約6週間かけて、妊娠前の元の大きさに戻ります。この期間を「産褥期」といいます。
おなかの上から手でふれてみると、子宮の大きさがよくわかります。5日目でおへそと恥骨のまん中あたり、10日目には恥骨の高さに子宮を感じることができます。それが、2週間もするとわかりにくくなります。膣の周りの筋なども出産で無理をしたため、傷がついていますが、これは1週間ぐらいで治ります。
●悪露って何
産後は、子宮から出産時の出血の残りや胎児の卵膜、子宮内膜のかけらなどが出てきます。これがいわゆる「悪露」。
産後3〜4日目ぐらいまでは、産褥パッドの大サイズ(新生児用おむつほどの大きさ)に見合うほどの悪露が出てきます。その後、しだいに量が少なくなり、退院のころは生理ぐらか、1カ月健診のころまでにはなくなりますが、長くても2カ月目ごろまで。 色は3日目ぐらいまでは、血液が多いので赤色ですが、その後褐色、ピンクとしだいに薄くなり、10日目ぐらいには黄色のクリーム状になります。ときには血液がまざることがありますが、退院後急に悪露の量がふえたり、血液のかたまりが出たときは、診察を受けてください。できればビニール袋に入れて持参すると、何が出てきたのかわかって安心。悪露がある間は、トイレのあとはいつも清潔に。必ず消毒綿で前から後ろに向かって拭き、同じもので二度拭きはいけません。
●子宮がギュッといたむ「後陣痛」
出産後、子宮の収縮に伴い、強い痛みを感じます。これを「後陣痛」といい、2〜3日間つづきます。痛みの程度は個人差がありますが、一般的に経産婦のほうが強い傾向があり、初産婦さんの中には軽い生理程度か、全く感じないという人もいます。経産婦さんは、前回の出産時にホルモンの指令を受けるレセプターが体の中にふえているので、ホルモンの指令を敏感に感じることができます。このため、経産婦さんは分娩時間も初産婦さんよりも短いのですが、子宮の戻りも早く、そのぶん痛みが強く感じるのです。さらに、母乳を飲ませているとホルモンの分泌の関係で収縮が早まるため、痛みが強まります。痛みが強いようなら、医師に相談して、子宮収縮剤を控え、鎮痛剤を処方してもらいましょう。それでもひどい場合は、湯たんぽなどでおなかを少しあたためたりするのも、効果があります。
●会陰切開の傷
分娩中に自然裂傷があったり、会陰切開したあとは、分娩直後に傷を縫い合わせます。最初の2〜3日は傷そのものが痛みますが、そのあとは縫合した糸がつるために痛みがつづきます。抜かなくてもよい糸で縫合する産院もありますが、5〜6日で抜糸するまでは、痛みを伴う場合が多いようです。
特に、ベッドやいすにすわるときに、傷の部分が直接当たり、痛みを感じます。そのときはドーナツ状の座布団のようなクッションにすわると、痛みが楽になります。また、傷口が痛いときにトイレヘ行くのはつらいでしょうが、膀胱炎にならないように、まめに通うようにします。
傷口そのものは退院までにはほぼついて、1カ月健診までにはきれいに治ります。退院後も痛みやひきつれがひどい場合は、産院に行って相談をしましょう。
●産後1カ月健診で異常がなければ、元の生活に戻しても
退院後すぐに家事全般をこなすのは、体力的に無理。里帰りをしたり、ご主人の協力を得たりして、できるだけ赤ちゃんの世話を中しにします。疲れたらすぐ横になるように。産後の1ヵ月健診で異常がないことがわかれば、徐々にいままでの生活に戻しましょう。
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