妊娠中のビューティ対策≪毛の悩み≫ 
お腹や首元が毛深くなったり、そうかと思えば産後は髪の毛がたくさん抜けたり…と、妊娠中〜産後は髪や毛の悩みが案外多いものです。そこで今回は産後も含めた髪の毛のトラブルや体毛について、産婦人科医の村上麻里ドクターにお話を伺いました。
妊娠中の髪や頭皮はホルモンの影響を受けている!
「妊娠前はサラサラだったのに、何だか最近髪の毛がベタつく…」など、妊娠月数が進むにつれて、髪のベタつき、パサつき、フケやカユミなど、妊娠前にはなかった髪や地肌の悩みを持つ人が少なくありません。また髪の状態だけでなく体毛が濃くなったと感じる人もいます。
村上先生によると「髪の毛の生え替わりは、毛根のヘアサイクルによるものです。毛根の組織は、成長期・移行期(退行期)・脱毛・休止期という順番で働いています。妊娠すると、ふたつの女性ホルモン、つまりエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が増えた状態になります。
妊娠後半には、さらにホルモンが増加していきます。女性ホルモンには、発毛を促す作用があります。反対に、抜け毛を増やす男性ホルモンの働きを抑えますので、妊娠中は髪の毛は抜けにくい状態に。ヘアサイクルは休止期に入らずに、そのまま成長を続けていきます。体毛が濃くなるのは、こうしたホルモンの変化により、毛根の働きが活発になるからとも考えられます。
妊娠中は新陳代謝が盛んになり、汗をかきやすく、頭皮も汗や皮脂の分泌が増えるうえ、プロゲステロンの作用で皮脂腺が閉じやすくなっているために、皮脂の分泌が増えてもうまく排出されず、肌トラブルを起こしがち。こうした要因で髪がベタついたり、フケが増えたり、カユミがおきやすくなるのです。ホルモンバランスの変化で肌にニキビができることがあるように、妊娠により頭皮の状態も不安定になることも多いのです。脂が増えてベタつく人もいれば、乾燥してパサつく場合も」。