妊娠中のビューティ対策≪妊娠線≫
気になる妊娠線。けれども、妊娠線が本当はどんなものか自信をもって答えられる人は少ないのでは。今回は美容皮膚科医であり、妊娠線ケアクリームの開発も行う片山聖子ドクターに、「妊娠線」ができる訳や予防法についてお話を伺いました。
妊娠線とは真皮の断裂跡のこと
はじめての妊娠であれば、これから自分のお腹がどのように大きくなるのかですら、イメージするのが難しいのに、ましてそこに線が現れるかもしれないなんて、とても想像しにくいもの。その線は、いつどんな風にできるのか、消えるのか、防ぐことができるのかと、とにかく気になることばかりです。
まずは原因から解説しましょう。
妊娠線が厄介なのは「治すことができない」から
一般に妊娠線と呼ばれているものは、お腹やバスト、太もも、ヒップ、二の腕などにできる真皮の断裂跡のこと。専門的には「妊娠線状委縮」という名前があるのだそう。妊娠6〜7カ月の妊婦さんのうちの半数以上に現れるという報告もあります。
妊娠線は、人にもよりますが、お腹が大きくなり始める妊娠5〜7カ月ごろからできることが多く、最初はピンク色、次第に色素沈着を起こし色が濃くなってくることが多いよう。1本の線は幅が数ミリで、長さは数センチ程度。結構、大きいですよね。これが、1本の人もいれば、十数本という人もいます。
さて、こうしてできた妊娠線はどうなるのでしょうか。
じつは、出産後、徐々に目立たなくなるものの、断裂した皮膚を、完全に元通りにすることはできません。なぜなら、断裂が起こるのは、皮膚の表面(表皮)ではなく、真皮と呼ばれる肌の奥の部分だから(図参照)。傷ができてもすぐに治ってしまう肌の表面と違い、真皮に受けた傷やダメージは、残念ながら治りにくいのです。妊娠線ケアに注目が集まるわけは、できてしまったら治らないからなんですね。