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この際だからスッキリマスター 予防接種の基本 “うそ or ほんと”02yobou01_title

予防接種の基本

予防接種の目的は、発熱する病気を防ぐこと

02yobou01_01_005予防接種を行う目的は、百日咳やはしかなど、重い感染症(うつる病気)から体を守ること。感染症の中には、実際にかかると重症になって赤ちゃんがつらい思いをしたり命に関わったりする病気や、運動機能の麻痺のような重大な後遺症を残す病気があります。そこで、予防接種を行うことによって病気に対する抵抗力が作られるのを促し、重い感染症にかかることを防ぐのです。

発熱は確かに赤ちゃんにとってつらい症状の一つですが、異物が体内に入ってきた時の防御反応であり、“熱が出る病気=重い病気”ではありません。

予防接種で病気を予防できるのは、ワクチンが病原体を撃退するから

02yobou01_01_001_th02yobou01_01_005ワクチンというのは、予防接種で使用する薬液のこと。しかし、ワクチンが直接、感染症(うつる病気)の原因であるウイルスや細菌を撃退するわけではありません。ワクチンを接種して体を軽く病気に感染した状態にし、病気に対する抵抗力=免疫(抗体)を作ります。ウイルスや細菌にさらされた時は、そうして人工的に作った免疫(抗体)が働いて感染を防いでくれるのです。

予防接種には定期接種と任意接種がある

02yobou01_01_006予防接種を制度の面から見ると、定期接種(勧奨接種)と任意接種に分けられます。

定期接種は予防接種法で国が接種を奨励し、種類や接種期間が定められているものです。定められた期間内なら公費負担により、無料か一部の自己負担で接種できます。現在行われている予防接種では、BCG(結核)、三種混合(ジフテリア・百日ぜき・破傷風)、ポリオ、MR(はしか・風疹)、日本脳炎が該当します。

一方、親の判断で受けるかどうかを決めるのが任意接種です。費用は自己負担が原則です。

任意接種は受けなくてもいい

02yobou01_01_00502yobou01_01_002「任意」というのは意思に任せるということ。接種するかしないかは親が判断し、希望者が自費で受ける予防接種です。

しかしそれは、対象の病気が軽い病気だからというわけではなく、行政上、そのように区分されているだけ。現在行われている予防接種では、インフルエンザ、水痘(水ぼうそう)、おたふくかぜ、Hib(インフルエンザ菌b型)、小児用肺炎球菌、B型肝炎が該当しますが、いずれも自然にかかると重症化したり、合併症を起こしたり、後遺症を残したりする恐れがある病気です。

水ぼうそうやおたふくかぜの予防接種は、日本では任意接種ですが、アメリカでは定期接種。したがって、任意接種のものもできるだけ接種することが望ましいのです。

ワクチンの種類には生ワクチン・不活化ワクチン・トキソイドがある

02yobou01_01_006予防接種で使用されるワクチンには、生ワクチン・不活化ワクチン・トキソイドの3種類があります。

生ワクチンは、毒性を弱めた病原体を生きたまま使うものです。その病気に軽く感染させて、病気に対する抵抗力(抗体)を作ります。接種すると体内で病原体が増殖するので、病気から体を守る効果も比較的長続きします。

不活化ワクチンは、病原体を殺して毒性をなくし、抗体を作るために必要な成分を取りだしたもの。体内で病原体が増えないため、複数回の接種と追加接種を行って基礎的な免疫を作ります。

トキソイドは、病原体が作る毒素を無毒化したものです。現在行われている予防接種の中では、三種混合のジフテリアと破傷風のワクチンがトキソイドです。抗体を作る作用が弱く、複数回の接種を行って免疫効果を高める必要があります。

予防接種はなるべく遅い時期に受けた方がいい

02yobou01_01_00302yobou01_01_005予防接種を受けられる期間には、例えばMRワクチン(Ⅰ期)なら生後1歳から2歳までというようにある程度の余裕を設けてあります。しかし、接種する時期が遅くなれば、それだけ病気に自然感染するリスクが高くなります。

乳児から幼児期は、いくつものワクチンを接種しなければなりませんが、受ける順番を調整しながら、それぞれなるべく早い時期に受けるようにしましょう。

指定会場で受ける場合とかかりつけ医療機関で受ける場合がある

02yobou01_01_006予防接種を受け方の面から見ると、集団接種と個別接種があります。集団接種は、対象の子を保健所などの指定会場に集めて行います。個別接種は、かかりつけの医師や近くの医療機関で個人的に受けます。

基本は、その子の体質や健康状態をよく把握しているかかりつけ医が接種する個別接種ですが、ワクチンの性質などを考慮し、BCGやポリオは集団接種で行う市区町村が多いようです。

抗体ができる以外の反応を副反応という

02yobou01_01_006予防接種の目的は、体を軽く病気にかかった状態にして抗体を作ることです。それ以外に見られる症状を副反応と言います。麻痺などの重い副反応を起こすことはごくまれで、ほとんどは接種部位の腫れなどの軽いものです。

また、副反応として報告される発熱などの症状の中には、ワクチンとは無関係で、かぜなどの病気によるものも含まれています。副反応の中には、こうした「紛れ込み事故」が相当数あると考えられています。

予防接種は、その時の都合で臨機応変に受ける

02yobou01_01_00502yobou01_01_004予防接種は種類が多く、接種日が決まっているものと自分で決めるものがあり、次の接種までの間隔が異なるものもあって複雑です。場当たり的に接種していると受けられない場合が出てくるので、スケジュールを立てて計画的に受けましょう。

一般的には、BCGやポリオなどの集団接種をまずスケジュールに組み込み、三種混合など低月齢でもかかる恐れがある病気の接種を合間に入れていきます。しかしこれは、生まれた時期や住んでいる市区町村の態勢などで変わってきます。ママではスケジュールを作れない時はかかりつけ医に相談するといいでしょう。

生ワクチン・不活化ワクチンとも、次の接種までは4週間あける

02yobou01_01_005生ワクチンでは、生きた病原体が体内で増殖して抗体が作られるまで一定の時間がかかります。そのため、生ワクチンを接種した時は、次の接種まで4週間(27日以上)あけます。

一方、不活化ワクチンやトキソイドは生ワクチンと違って体内で増殖しないため、1週間で他のワクチンを接種できます。


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